背中ニキビとケトコナゾール
抗真菌薬の一種がケトコナゾールで、水虫や皮膚カンジタといった治療薬の中に含まれており、極めて抗菌力が高いところが大きな特徴です。
ケトコナゾールが配合された医薬品で背中ニキビを治すのは難しいものの、背中ニキビと似たマラセチア毛包炎には大きな効き目があります。
腕や背中といった部位に広範囲に渡ってブツブツが形成されているような場合、背中ニキビではなくマラセチア毛包炎かもしれません。
他のページでも説明致しましたが、カビの一種のマラセチア菌が原因でマラセチア毛包炎を発症し、背中ニキビのような光沢のある紅色丘疹が多発します。
このマラセチア毛包炎に効き目がある医薬品がケトコナゾールで、フケや痒み、炎症といった肌トラブルを改善へと導いてくれるのです。
背中ニキビとは大きく異なり、マラセチア毛包炎は自然と治るケースが非常に少ないため、ケトコナゾールのような医薬品を使って治療を行うのがベストなのではないでしょうか。
得られる作用が強いとはいえ、医師の指示に従って使用していれば大きな副作用で悩まされることはありませんし、マラセチア毛包炎は1ヶ月間程度の治療で症状が少しずつ回復していきます。
「体質的に合わない」「刺激が強すぎる」と感じることもある医薬品なので、ケトコナゾールを使用するかどうかは医師の判断に任せるべきです。
抗真菌薬ということでマラセチア毛包炎に効き目があっても、背中ニキビの治療では用いられることがありません。
・光沢のある赤いブツブツが広範囲に渡って形成されている
・痒みや痛みがない
・形成されているブツブツが小さい
・潰しても膿や皮脂が出ない
・アクネ菌ではなくマラセチア菌が原因
見た目ではアクネ菌が原因なのかマラセチア菌が原因なのか判断できないものの、上記のような症状が引き起こされていればマラセチア毛包炎の可能性が高くなります。
しかし、実際に潰して膿や皮脂が出るのかどうか確認するのは危険で、背中ニキビだった場合はニキビ跡へと発展する大きな原因となるのです。
そのため、自己判断せずに皮膚科を受診して医師の診察を受け、どのような対処を行えば良いのか伺ってみましょう。
また、肌トラブルとは少々関係性がないものの、ケトコナゾールは男性型脱毛症のAGAと関係しているのではないかと考えられております。
未だに研究段階なので何とも言えませんが、脱毛を引き起こす原因物質を抑制してくれるみたいなので、これからAGAの治療として用いられるかもしれません。